初心者親子送迎も月謝も続くけれど、これって意味があるのかな…
意味があるかどうかは、お子さんに合っているかどうかで決まります。合っていないなら、やめてもいいと思っています。
私はダンス歴20年、5つのスクールに通いました。そのうち合わないと感じた教室は、2か月以内にやめています。
合わないケースは、実際にあります。 いまは教室を運営していないので、正直に書きます。
- 上達しているのか、親から見て分からない
- 続けて何が身につくのか見えない
- 月謝と送迎の負担が、ずっと続く
- 「親が必死」「気持ち悪い」と言われる
どれも的外れではありません。ごまかさずに、順番に答えます。


るん | ダンス歴20年・インストラクター
- 3歳〜のキッズクラス指導
- 生徒として5校以上に通った経験有り
- 先生と親、両方の目線で発信中
ダンスが意味を持たない3つのケース


合わないまま続けるほうが、お金も時間ももったいないです。
- 本人が楽しめていない
- 教室と子どもが合っていない
- 親のほうが必死になっている
本人が楽しめていない
これが一番大きいです。
私は小学生のとき、テレビで見たダンサーに衝撃を受けて、自分から「習わせてほしい」と頼みました。最初はリズムも取れませんでしたが、続けられたのは踊っている間だけは嫌なことが消えたからです。



続いた理由は「うまくなりたい」ではなく、楽しかったからです。
逆に、楽しくないまま通う子は、月謝を払っても伸びません。「行きたくない」が続くなら、まず理由を聞いてみてください。
教室と子どもが合っていない
「ダンスが合わない」のではなく「その教室が合わない」だけ、ということがよくあります。
体験レッスンで説明もないまま始まり、置いていかれたまま終わった教室もありました。当時は、自分が向いていないのだと思いました。



悪いのは教室のほうなのに、子どもは「自分は下手だ」と思い込んでしまうんです。
先生が全員に声をかけているか。そこを見れば、合う教室かどうかはだいたい分かります。教室を変えたら別人のように踊りだす子も、珍しくありません。
親のほうが必死になっている
書きにくいのですが、大事なので書きます。
家で練習を見る親御さんは多いです。ただ、手本を見せずに口だけで説明すると、子どもは何をどう直せばいいのか分かりません。
家でも言われ続けると、子どもは踊るのが嫌になります。レッスンでは楽しそうなのに家で踊らないなら、ここを疑ってみてください。
家で見るときは、この2つだけで十分です。
- 頼まれたときだけ、先生の動きとの違いを伝える
- 鏡かスマホで、本人に自分の動きを見せる
ダンスの上達を見るポイント


上達しているかどうかは、親から見えにくいです。ピアノなら弾ける曲、水泳なら級で分かりますが、ダンスにはその物差しがありません。
私が上達を見るときに使っていたのは、振りの正確さではなく次の2つでした。
- 前より大きく、堂々と動けているか
- 音に合ってきたか



振りの正確さより、大きく動けているかを見てください。音のズレは半年もあれば合ってきます。
発表会は年に1回あるかどうか。だからこそ、動画を残しておいてください。半年前のものと並べると、毎週見ていると気づけない変化がはっきり出ます。
ダンスを続けた子に身につく4つのこと


ダンスは、受験にも就職にも直結しません。それでも、続けた子には確実に変わるものがあります。
「協調性が育つ」「体力がつく」は、どの教室のサイトにも書いてあります。ここでは、私が実際に見てきた変化だけを書きました。
- 人前で見られることに慣れる
- 音に合わせて体を動かせる
- 人の指摘を受け入れて直せる
- 居場所ができる
人前で見られることに慣れる
最初は引っ込み思案だった子でも、続けていれば人前が怖くなくなります。
ダンスは人に見せるスポーツだからです。うまく踊れたかより、見ている人にどう伝わったかが大事になるんです。
人見知りだった子ほど、気づけば誰より楽しそうに踊っています。 最初の数か月は隅にいた子が、半年後には前列で笑っている。何度も見てきました。
音に合わせて体を動かせる
半年も踊っていれば、たいていの子は音に合わせて動けるようになります。
毎週、曲に合わせて同じ動きを繰り返すからです。音に体を寄せ続ける習い事は、ほかにあまりないんです。
音に乗れるようになると、運動会や体育のダンスで固まらなくなります。
人の指摘を受け入れて直せる
人数によって違いますが、何人かで1曲を踊るので、自分だけ気持ちよく踊っていると揃いません。
3分の曲でも、フォーメーションは5回〜10回変わります。誰か一人が違う場所にいるだけで、全体の形が崩れてしまうんです。



揃わないときは、動画を撮ってみんなで見ました。「ここが違う」と言い合って、次にどうするかを決めていきます。自分が指摘される側になる日もありました。
人に合わせる力というより、人の指摘を受け入れて直す力がつきます。
居場所ができる
レッスンの日に会う友達は、学校の友達とは別のつながりです。
学校でうまくいかない時期があっても、週に1回そこに行けば踊れる場所がある。それだけで救われる子はいます。
ダンスの習い事にかかる親の負担


正直に言って、親の負担は大きいです。隠さずに書きます。
- 送迎|週1回でも1年で50回以上
- 費用|1年の総額は8〜17万円
- 保護者の手伝い|教室によって大きく違う
送迎|週1回でも1年で50回以上
週1回でも、送り迎えは1年で50回以上になります。
自分の服にはお金を使わず、レッスン代を優先してくれていたことも、あとから知りました。



母は仕事のあと、週6日以上も他県の教室まで送り迎えを続けてくれました。
続けられたのは、母がそこまでしてくれたからです。親が続けられない距離や回数を選ぶと、子どもの意思とは関係なく終わります。
教室を選ぶときは、レッスンの質より先に「この距離に1年通えるか」を考えてみてください。
費用|1年の総額は8〜17万円
月謝はグループの月4回で6,000〜10,000円が目安です。ただし1年で見ると、入会金・年会費・練習着・シューズ・発表会費が乗って8〜17万円になります。
1年でいくらかかるのかは、ダンスの月謝と1年の総額をまとめた記事で内訳ごとに計算しています。


保護者の手伝い|教室によって大きく違う
発表会では、着替えや髪の準備で保護者が楽屋に入ることがあります。当番や手伝いの有無は、教室によってまったく違います。
- 保護者の当番や手伝いはあるか
- 発表会は年に何回、どこであるか
- 送迎以外に付き添いが必要な日があるか
体験レッスンのときに聞いておけば、あとから「そんなの聞いていない」とはなりません。
当日の流れや準備するものは、キッズダンス発表会の進み方をまとめた記事で紹介しています。


「キッズダンスは気持ち悪い」と言われる理由


この言葉で検索する人が、実際にたくさんいます。目にしてしまうと落ち込みますよね。
批判されているのはダンスそのものではなく、見せ方の部分です。分けて考えれば、必要以上に気にしなくてすみます。
衣装とメイクは気にしなくて大丈夫
衣装とメイクは、舞台の上で見え方を作るためのものです。照明が強い会場では、普段どおりのメイクだと顔が飛んでしまいます。
事情を知らない人が写真だけを見れば、違和感を持つのも自然です。説明すれば解ける誤解ですし、どちらを決めるのも教室です。
気をつけたいのはSNSだけ
衣装とメイクと違って、SNSに何を出すかは親が決められます。 そして、ここだけは自分の子の話では終わりません。
レッスンや発表会の動画には、たいてい他の子も写っています。講師をしていたころ、保護者が投稿した動画を見て「写っている子の親御さんに許可を取ったのかな」と思ったことがありました。
教室から「載せないでください」と言われた経験は、一度もありません。ただ、載せられて気にする親御さんは実際にいます。



投稿するときは、写っている子の親御さんに毎回聞いていました。
一言聞くだけです。それで断られることも、揉めることもほとんどありません。
- 他の子が写っていないか。写っているなら、その親御さんに一言聞く
- 学校名や地域が分かるものが写り込んでいないか
- 子ども本人が、載せられるのを嫌がっていないか
私自身は、自分の子どもの顔は出さないと決めています。写真は一度出すと取り消せないので、ここだけは慎重でいいと思います。
「意味のある習い事」にする方法4つ


やることを決めておくだけで、同じ月謝でも残るものが変わります。
- 何のために通うのかを、家庭で決めておく
- 合っていないと感じたら、教室を見直す
- 家では口を出さずに見守る
- 迷ったら、期限を決めて判断する
① 何のために通うのかを、家庭で決めておく
「プロにする」のか「楽しく体を動かせればいい」のかで、選ぶ教室も、続ける基準も変わります。
決めていないと、周りの子と比べて焦ります。うちは何のために通うのか。ここが決まっていれば、他の子が上手でも気になりません。
② 合っていないと感じたら、教室を見直す
「ダンスが合わない」のではなく「教室が合わない」だけのことがあります。
やめる前に、別の教室の体験レッスンを1つ受けてみてください。それで子どもの反応が変わるなら、答えは出ています。
教室のどこを見ればいいかは、5校通ってわかった教室選びの7つの基準にまとめています。


③ 家では口を出さずに見守る
家で直しすぎると、踊ることそのものが嫌になります。直すのは先生の仕事です。
④ 迷ったら、期限を決めて判断する
「意味があるのか」と迷ったまま続けるのが、一番もったいないです。
「発表会まで」「学年が上がるまで」と期限を決めてください。そのとき楽しそうなら続ける、嫌がっているならやめる。それで十分です。
やめることは失敗ではありません。 合わなかったと分かったこと自体が、そのお金と時間で得たものです。
ダンスの習い事に関するよくある質問
- ダンスを習うデメリットは何ですか?
-
親の送迎と費用の負担が続くことです。1年で8〜17万円かかり、発表会がある年はさらに上がります。時間の負担も含めて、始める前に家庭で確認しておくと安心です。
- ダンスを習って後悔することはありますか?
-
子どもが楽しめていないまま続けた場合です。逆に、合わないと分かった時点でやめた家庭が後悔しているのは見たことがありません。
- ダンスを習っている子はどんなイメージですか?
-
明るく目立つ子ばかり、と思われがちですが、実際は人見知りの子も多いです。むしろ内気だった子ほど、通ううちに変わっていきます。私もその1人です。
- 振りを覚えるのが遅いのですが、向いていないのでしょうか?
-
覚える速さは才能ではなく慣れです。いろいろな振付をやってきた子ほど速くなります。一度やった動きなら、別の曲で出てきても体が反応するようになるので、遅くても心配はいりません。
- 何歳から始めるのがいいですか?
-
幼児(3〜4歳頃)から受け入れている教室が多いです。始め方は子どものダンスはじめてガイドにまとめています。
まとめ|意味があるかは「子どもに合っているか」で決まる
- 上達は「大きく堂々と動けているか」「音に合ってきたか」で見る
- 本人が楽しめていないなら、続ける意味は薄い
- 「ダンスが合わない」のではなく「教室が合わない」だけのことが多い
- 親の負担は大きい。通える距離かを先に考える
- 迷ったら期限を決めて、そのとき判断する
ダンスに、分かりやすい成果はありません。だからこそ、お子さんが楽しめているかどうかが、そのまま答えになります。
次にやることは1つだけです。「ダンス、楽しい?」と一度聞いてみてください。 その返事で、続けるかどうかはだいたい決まります。




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